《ボドゲ紹介》お手軽だけど奥が深いダイス陣取り『天下鳴動』

ボドゲ紹介
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こんにちは。やーみんです。

今回は2018年のゲームマーケット大賞受賞作『天下鳴動』を紹介します。

シンプルなルールながら運と戦略のバランスの良い、大賞を取っただけある名作です。

プレイ人数2~4人
プレイ時間20~40分
対象年齢10歳~
ジャンルエリアマジョリティ
発売時期2017年
デザイナー与儀 新一
版元/販売元ホビージャパン
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『天下鳴動』の概要

『天下鳴動』は戦国時代の武将となり、11の城の支配を争い、最も多くの勝利点を獲得することを目指すゲームです。

ゲームは進軍フェイズと合戦フェイズに分かれています。

進軍フェイズでは、プレイヤーは時計回りの順番でダイスを3個振り、そのうち2個のサイコロの合計値の城のある国に残り1個のサイコロの目に対応する個数の兵コマを置きます。これを兵コマが全員無くなるまで繰り返ます。

兵コマを全て置いたら、合戦フェイズを行います。
合戦フェイズでは城の番号の順に合戦を行います。各国で最も兵コマと援軍コマ(後述)の合計が多いプレイヤーが、その国に置かれている城の数字の勝利点を獲得し、2位のプレイヤーはその半分の勝利点を獲得します。
その後、1位のプレイヤーは、その国に隣接するまだ合戦の処理が終わってない国のうち、自分の兵コマが置かれている国に援軍コマを2個配置します。

全ての国で合戦が終わった時点で一番勝利点の多いプレイヤーが勝者となります。

『天下鳴動』の説明

内容物をみたい方はこちらをクリック

内容物

地図です。

プレイヤーマーカー(4色)、兵コマ(青黒赤黄 各18個)、援軍コマ(白 30個)、ダイス3個です。

軍略カードです。日本語のものが12枚、英語のが12枚あります。

刀チップ(4枚)、城チップ大(11枚)、城チップ小(11枚)です。

ルールをみたい方はこちらをクリック

ルール

ここではとりあえず3~4人用のルールを紹介します。2人プレイ時の変更点については後述します。

準備

・テーブルの中央に地図を広げます。すべての城チップ大を裏向きにして、よく混ぜ、地図上の丸い円の中に1枚ずつ置きます。置き終わったらすべて表向きにします。

・軍略カードのうち使用する言語のカードを集め、シャッフルし、プレイ人数+1枚のカードを地図の脇に表向きで並べて置きます。残りは使用しないので箱に戻します。

・地図の近くに城チップ小、援軍コマを置きます。

・地図の脇に刀チップを置きます。3人プレイ時には4本の刀が書かれたチップを箱に戻します。

・各プレイヤーは色を一色選び、その色のプレイヤーマーカーと兵コマを手元に置きます。

・最近、城を訪れたプレイヤーがスタートプレイヤーになります。任意の方法で決めてもかまいません。

4人プレイ時の配置の例です

ゲームの進行

ゲームは進軍フェイズと合戦フェイズに分かれています。まず、進軍フェイズで兵コマを配置し、その後、合戦フェイズで合戦を行い勝者を決定します。

進軍フェイズ

進軍フェイズはスタートプレイヤーから時計回りの順番で手番を行います。
手番プレイヤーは次の2つのうち、いずれかを1回行います。

1.兵コマを配置する

・ダイスを3個同時に振ります。1回の手番につき1度だけ3個まとめて振り直すことが出来ます。

・振ったダイスを好きな組み合わせで2個と1個に分けます。2個のダイスの出目の合計と同じ数字の城チップ大が置かれた国に手元の兵コマを配置します。配置する兵コマの数は残りの1個のダイスの出目が1か2の時は1個、3か4の時は2個、5か6の時は3個です。

・すでに自分や他のプレイヤーの兵コマが配置されている国も、追加してコマを配置することが出来ます。

・手元の兵コマが足りない場合はあるだけ配置します。それ以外の時は必ず出目で決められた数だけ配置します。

2.軍略カードを使う

・各プレイヤーはゲーム中に1回だけ軍略カードを使うことが出来ます。地図の脇にある軍略カードから1枚選び、その効果を即座に適用してください。使用したカードは箱に戻します。

・いずれかのプレイヤーの兵コマがなくなったら、それ以降、全プレイヤーは軍略カードを使うことが出来なくなります

ダイスを振った後に兵コマの配置をやめて、軍略カードを使うことは出来ません。

手番の行動は以上の通りです。

手番を繰り返すうちに手元の兵コマがなくなったら、そのプレイヤーは手番の最後に地図の脇に残っている刀チップの中から、最も多くの刀が描かれたチップを取り、手元に置きます。そのプレイヤーのこれ以降の手番は飛ばします。

全プレイヤーの兵コマがなくなったら合戦フェイズに進みます。

合戦フェイズ

城チップ大の数字が小さい国から順番に以下の手順で合戦を処理していきます。

①その国で1番、兵コマと援軍コマ(後述)の合計数が多いプレイヤーはその国に置かれている、城チップ大を獲得します。2番目に多いプレイヤーは城チップ大の半分の数字(端数切捨て)が書かれた城チップ小を獲得します。合計数が同数の場合、持っている刀チップに描かれている刀の数が多いプレイヤーが上位になります。

②城チップ大を獲得したプレイヤーは、その国に隣接するまだ合戦の処理が終わってない国のうち、自分の兵コマが置かれている国に援軍コマを2個配置します。援軍コマは1位のプレイヤーの兵コマに接するように配置します(誰の援軍コマか解かるように配置してください)。

例えば、下の写真で2の城のある国の合戦を処理する場合、青が2の城チップ大を獲得し、赤と黒が同数なので、刀狩りチップの刀の数を比べ、多い方が1の城チップ小を獲得します。

その後、城チップ大を獲得した青のプレイヤーは自分のコマがある5、7、9の城のある国に援軍コマを配置します。


なお、地図の海に描かれている青い道はつながっている国同士が隣接していることを表しています。

すべての国で合戦の処理を行い、城チップの数字の合計が一番大きいプレイヤーが勝者となります。同数の場合は、持っている刀チップの刀の数が多いプレイヤーの勝利です。

2人プレイ時の変更点

2人プレイ時の変更点は以下の通りとなります。

・刀チップは刀の本数が1本のものと2本のものを使います。
・城チップ小は使いません。合戦で勝利したプレイヤーだけが城チップ大を獲得します。
・援軍コマを送る際は、2個ではなく1個になります。

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『天下鳴動』のゲームレビュー

運と戦略のバランスが絶妙!軽いけどしっかり悩ましさがある。

「ここに置ければめちゃくちゃ強いんだけど…」と思っても目が出れなければ置けません。ですがダイスの組み合わせで数か所から選べる上に、振り直しもあるのでそこそこ選択肢があり、理不尽さはほとんど感じません。ダイスの運に惑わされながら、その中で一番良い戦略を考えるのが楽しいです。

非常にシンプルで軽いゲームですが、「ダイスをどう分けるか」、「カードをいつ使うか」「強い刀を取るために早く上がるか」などシンプルな選択の中にしっかり悩ましさがあります。
悩ましいうえにゲームが終わったときになんで負けたのかがわかりやすく、繰り返しプレイしたくなります。

短いプレイ時間と毎回ランダムで変わるセットアップも繰り返しプレイするのに向いています。

逆転も発生しやすく初心者でも上級者に十分対抗できるけどしっかりした戦略性もあるので、上級者も楽しめる、大変良いゲームです。

まとめ

シンプルでシステムの完成度が素晴らしいゲームです。
カジュアルなパーティーゲーム中心に遊んでるボドゲ初心者をボドゲ沼にハメる最初の一手として最良のゲームです。

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