《ボドゲ紹介》伝説を受け継ぐのは誰だ!芸者達の熱い戦い『舞星・雅』

ボドゲ紹介
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こんにちは。やーみんです。

今回は『ラブレター』で有名なボードゲーム作家、カナイセイジさんが作ったゲーム『舞星・雅』を紹介します。

カナイセイジさんの初期作品『舞星』をリメイクした作品です。少し大味なところもありますが、自分の作戦が上手く決まったときの爽快感が癖になるゲームです。

プレイ人数3~6人(ベスト人数4人)
プレイ時間30分程度
対象年齢14歳~
ジャンルハンドマネジメント
発売時期2016年
デザイナーカナイセイジ
版元/販売元アークライト
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『舞星・雅』の概要

芸を極めた伝説の芸者「舞星」の後継者の座をめぐって、芸者たちが3回の祭りの最中にどれだけ金子(お金)を稼げるか競うカードゲームです。

各プレイヤーそれぞれ能力の違う芸者となり、カードで表された「民衆」を客としてもてなし、3ラウンドの間にできるだけ多くの金子を稼ぐことになります。

座敷に来た「客」はラウンド終了時に金子を払ってくれます。また、「客」は「プレイヤーに山札からカードを引かせる」「相手の客を奪う」というような能力を発動します。

各プレイヤーが手札として持っている「民衆カード」は「客」として座敷に来てもらう使い方と「宣伝」してもらい芸者の評判を上げる使い方があります。

「宣伝」により、評判を上げることで強力な能力を持っていたり、より多くの金子を払ってくれたりする上客を「客」として座敷に呼べるようになりますが、「宣伝」をすると山札からカードを1枚引かないといけないので手札が減りません。

誰か1人が手札をなくすか、規定枚数の「客」を出して手番が一巡すると、ラウンド終了となります。

ラウンド終了時に獲得した金子を計算しますが、手札に残ったカードは減点の対象となってしまいます。

『舞星・雅』の説明

内容物をみたい方はこちらをクリック

内容物

芸者カードです。全12種類でそれぞれ能力が異なります。

民衆カードです。80枚あります。

金子トークンです。1、5、10、25のものがあります。

ルールをみたい方はこちらをクリック

ルール

カードの見方

芸者カード

①評判

芸者の各種もてなしに対する評判です。数値が高いほど評判が良いことになります。

上から芸事(赤)、接客(青)、教養(緑)の値になります。

②特殊能力

その芸者の持っている特殊能力です。

民衆カード

①条件

カードに描かれている人が芸者を座敷に招こうと考える評判の値です。この数値よりも芸者の評判の値が大きくないと客として出すことができません。評判と同じく芸事(赤)、接客(青)、教養(緑)の3種類があります。

上の画像のマークの条件は、どの評判でもいいのでいずれがひとつがこの条件の数値以上なら客として出せます。

②収入

カードを客として出した時にもらえる金子の額です。

③宣伝力

カードに描かれている人に宣伝をお願いした時に高まる評判の値です。

④効果

カードを客として出した時に発動する効果です。

ゲームの準備

・各プレイヤーは芸者カードを選択して受け取ります。シャッフルしてランダムに配ってもよいし、1人ずつ選択してもかまいません。

・民衆カードをすべてまとめてシャッフルし、各プレイヤーに5枚ずつ手札として配ります。残りのカードは場の中央に裏向きで山札として置きます。

・任意の方法でスタートプレイヤーを決めます。

ゲームの流れ

・『舞星・雅』は3ラウンド制のゲームです。3ラウンド目が終了した時点でゲーム終了となります。

各ラウンドではラウンドの開始準備後、スタートプレイヤーから時計回りの順番で、各プレイヤーが手番を行うことでゲームが進行します。

ラウンドの開始準備(予約客の指定)

スタートプレイヤーから手番を開始する前にすべてのプレイヤーは手札の中から1枚選んで、自分の芸者の左側に伏せて置くことができます。この伏せたカードを「予約客」と呼びます。「予約客」は出さなくてもかまいません。

予約客は芸者の左側に置きます

手番の流れ

手番には次の①~③の行動のうち1つと、それに加えて「予約客の使用」「特殊能力の使用」を行うことができます。

①客を出す(座敷)

「条件」芸者の対応する(同じ色の)評判の値以下の手札を1枚選び、芸者の上側に置きます。この上側に出されたカードを「客」と呼びます。

もしその「客」が何らかの効果を持っている場合、その効果を使うことができます(使わなくてもかまいません)。

「客」はラウンド終了時に「収入」の額の金子をプレイヤーに与えます。

客として2枚目以降に配置するカードは上の画像のようにすでに配置している「客」の右側に並べて配置します。

効果には「プレイヤーを1人選ぶ。」と書かれているものがあります。この「プレイヤー」には自分自身も含まれます。例えば、「プレイヤーを1人選ぶ。そのプレイヤーの手札からランダムに1枚選び、捨て札にする。」という効果は、「客」としてこのカードを出したプレイヤ―も含む、すべてのプレイヤーから1人選び、手札を1枚捨てさせます。

②宣伝

「宣伝」を選択したプレイヤーはまず山札からカードを1枚引きます。その後手札から1枚を選び、芸者の右側に配置します。この右側に出されたカードを「評判」と呼びます。「評判」は「宣伝力」の値だけ芸者の評判を上昇させます。

宣伝に使用するカードに制限はなく、「客」とは違い、条件を満たす必要はありません。また。宣伝に使用したカードは金子にならず、効果も発動しません。

「評判」として2枚目以降に配置するカードは上の画像のようにすでに配置している「評判」の右側に並べて配置します。

「宣伝」は「カードを1枚引き、評判としてカードを出す」ことです。カードの効果で宣伝を行う時もカードを引くのを忘れないようにしてください。
 
③手札を2枚交換する(紹介)
手札から2枚まで捨て札にして、その後捨て札にしたのと同じ枚数のカードを山札から引きます。
 
手番では上記の①~③いずれか一つの行動に加えて、「予約客の使用」「特殊能力の使用」を行うことができます。
 
●予約客の使用
ラウンド開始時に準備した予約客はカードの条件を満たしているなら、①~③の行動とは別にそれを公開して客として出すことができます。このとき、①で客を出すのと同様にカードの効果を使うことができます。
 
「予約客の使用」は手番中いつでも行うことができます。
 
 
●特殊能力の使用
芸者によっては、手番中に使用できる能力を持っているものもあります。それらの能力は芸者カードに記されたタイミングで使用することができます。
 
 
・休業状態について
特定の民衆カードには、プレイヤーを「休業状態」にする効果をもつものがあります。「休業状態」になったら手番中に[座敷」と「予約客の使用」が出来なくなります。
 
 
休業状態になったプレイヤーは上の画像のように自分の芸者カードを横向きに置いてください。
 
休業状態は自分の手番の終了時に回復します。

ラウンドの終了

ラウンドは以下の3つの条件のいずれかで終了します。

A.誰かの手札および予約客がなくなったとき

いずれかのプレイヤーがすべての手札および予約客をなくしたら即座にラウンド終了します。手札をなくしたプレイヤーは、1・2ラウンドは5点、3ラウンドは10点の金子トークンを獲得します。

B.誰かが既定の枚数の客を出したとき

いずれかのプレイヤーの出した客の枚数がそのラウンドの最初の手札の枚数と同じになったらラウンドの終了条件が満たされます。条件を満たしたプレイヤーまで手番をもう1巡行い、ラウンド終了となります。

C.山札がなくなったとき

いずれかの手番中に山札がなくなった場合山札の最後の1枚を引いたプレイヤーまで手番をもう1巡行い、ラウンド終了となります。

BおよびCで最後の1巡を行っている最中に、手札と予約客をなくした場合、Aの条件が優先され、即座にラウンド終了となります。
 
ラウンドが終了したら、すべてのプレイヤーは残っている(使用していない)予約客がいれば公開します。条件を満たしていたらそれを客に加えます。ただしこのとき効果は発動しません。条件を満たしていなければそれを手札に加え、さらに、山札もしくは自分の評判からカードを1枚取り、手札に加えます。

得点計算

予約客の処理を行った後に得点計算を行います。

まず自分が客として出したカードの「収入」を合計します。

そしてそこからラウンド終了時に残った自分の手札の枚数に応じた額を差し引きます。差し引く額は1枚なら1点、2枚なら1+2=3点、3枚なら1+2+3=6点というように手札の枚数までの数の合計になります。ただし、点数は最低でも0点で、マイナスになることはありません。

計算した得点と同額の金子トークンを獲得してください。

各プレイヤーが保有している金子トークンの額は非公開情報となります。

次のラウンドの準備

終わったラウンドが3ラウンド目でないなら次のラウンドの準備を行います。

民衆カードをすべてまとめてシャッフルし、各プレイヤーに次のラウンドが2ラウンド目なら6枚、3ラウンド目なら7枚を手札として配ります。残りのカードは場の中央に裏向きで山札として置きます。

・スタートプレイヤーは前のラウンドでラウンドを終了させたプレイヤー(最後に手番を行ったプレイヤー)です。

ゲームの終了

3ラウンド目の得点計算が終了した時点でゲームは終了します。手持ちの得点(金子トークンの額の合計)が一番多いプレイヤーが勝者となります。同点の場合、3ラウンド終了時に残した手札が少ない人が勝者となります。それでも決まらない場合は引き分けとなります。

ルール補足

・捨て札について

捨て札は山札の脇の捨て山に表向きで重ねて置きます。捨て札の内容は公開情報です。誰でも好きな時に確認することができます。

・山札の枯渇

山札が1枚もない状態でカードを引く効果が発動した場合、その効果を無視しカードを引きません。引かなくてはならない枚数よりも山札が少ない場合は残っている山札を全部引いてください。
 
・「最も新しい」
カード効果の「最も新しい」とはプレイヤーから見て一番右側に配置されているカードを指します。

選択ルール(マネージメントモード)

プレイヤーの合意があれば次のルールで遊ぶこともできます。

マネージメントモードでは毎ラウンド毎に芸者を変えてプレイします。

各ラウンドで手札が配られた後にどの芸者を使うか選択します。スタートプレイヤーになったプレイヤの右隣りのプレイヤー反時計回りで芸者を選択し、ゲームを行ってください。

『舞星・雅』のゲームレビュー

カードの効果の組み合わせを考えるのが楽しい!爽快コンボゲーム

自分の芸者の評判を上げないと、点数の高いカードを出すことができないけど、評判ばかりあげてると手札が減らないので、大きな減点をくらってしまいます。

そういった事態にならない様に手札や芸者の能力をよく見て、自分が一番得をするタイミングでいかに手札をなくしてラウンドを終わらせるのかがこのゲームのミソになります。

1つ1つのカードの能力がかなり強めで、いい組み合わせのカードが手札に来ると一気にゲームを終わらせることが出来てしまうので、ゲーム性は少し運の要素が強く、大味ではあります。

しかし、この大味な部分がうまくラウンドを終えれた時の爽快感につながっています。勝敗にすごくこだわってギリギリの頭脳戦がしたいとかいう方には合わないかもしれませんが、「いや、そのカード強すぎだろ」とか笑って楽しめる人にはすごく良いゲームだと思います。

一部の芸者が弱すぎるので、毎ラウンド芸者を変えて遊ぶのがおすすめ。

芸者の能力の多彩さもこのゲームの魅力ではありますが、一部の芸者が弱すぎるので、ランダムに芸者を選んで遊ぶのはおすすめしません。勝てる可能性がすごく低いのに3ラウンド遊ぶのはかなりきついです。

芸者の能力の多彩さを楽しむためにも、毎ラウンド芸者を変えて遊ぶやり方をおすすめします。

まとめ

少し大味だけど、いい意味で味がある良作カードゲームです。ルールがシンプルで視認性がかなり良く、分かりやすいゲームなので、ボドゲに興味がある人の入り口としても向いているゲームだと思います。

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