《漫画紹介》濃密な世界観と張り巡らされた伏線。哲学と概念のダークファンタジー『胎界主』

漫画紹介
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こんにちは。やーみんです。

今回はWEB漫画『胎界主』を紹介します。

めちゃくちゃ面白いフルカラー漫画がなんと全話無料で読めます。

商業作品を含めた今まで読んだ漫画すべての中でも、間違いなくトップクラスと言える素晴らしい作品です。

しかし、物語の序盤が大変わかりにくく、読むのをリタイヤしてしまう人がすごく多い漫画でもあります。ですので今回は初めての方でも挫折せずに読めるおすすめの読み方も紹介します。

『胎界主』の概要

胎界主』は尾籠憲一氏によるフルカラーWeb漫画で、2005年から個人のホームページで連載されています。第1部、第2部が完結済みで2020年より第3部の連載が始まっています。第3部の完結は12年後の2032年の予定らしいです。

独特で複雑な世界観と読み返すたびに気づく大量の伏線が魅力の、傑作ダークファンタジーです。

『胎界主』のあらすじ

人間と妖精のハーフである「凡蔵稀男ぼんくらまれお」は触れただけで人を殺せることから「亡くし屋」と言われ恐れられていた。

ある日、魔王を呼び出してしまった少年が、世界の理が書かれた「本」を携えて、稀男に助けを求めてきた。「本」を手にしたことで稀男は悪魔達の派閥争いに巻き込まれていく。

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『胎界主』の世界観(さわりの部分だけ)

多少のネタバレを含みます。読みたい方はクリックしてください

『胎界主』の世界は人間や妖精など生命が存在する現実の世界「生成世界」、天界、魔界、地獄のようなイメージだけの世界「胎界」、これらの世界の外側にあり、〈神〉が世界を創造したとされる場所「原典」で構成されています。

「生成世界」はふたつあり、第1部の舞台であり、我々が住んでいる地球がある「ソロモンヘイム」と、第2部の舞台で妖精が住んでいるファンタジーな世界「ロックヘイム」があります。

「ソロモンヘイム」は実は秘密裡に悪魔に支配されており、悪魔が配下になった人間を使って派閥争いを繰り広げています。

悪魔たちはやろうと思えば簡単に人間を滅ぼせる力を持っていますが、何かを創造するために必要な「たましい」を持っているのが人間だけのため生かしています。

題名になっている「胎界主」は「たましいの力」を使って創造行為を行える人間のことです。

『胎界主』の読み方

『胎界主』は非常に面白い漫画ですが、序盤がとても読みにくく、わかりにくいです。連載が進むほど、読みにくさは改善されていき、第2部からはかなり読みやすくなっています。

非常に面白い漫画なので序盤で挫折するのはもったいないと思いますので、第1話を読んでどう思ったかでおすすめの読み方を解説します。

第1部第1話はこちらで読めます。

1話を読んで普通に面白いと思った方

読みにくいけど面白い、続きが気になる!という方は普通に続けて2話を読みましょう。

1話を読んで面白さがわからなかったけど続きを読んでみようと思った方

読みにくい話はそのあとかなりの間続くので、少し話を飛ばして読んだ方がいいかもしれません。第7話、8話、10話、12話、14話、18話、20話、21~27話と読んでいくのをおすすめします。面白いと思ったら他の話も読んでみましょう。

また下のページでかなり詳しく第1話を解説しているので、読むことをおすすめします。

宇宙クジラの日々|胎界主初読者のために、第一話「使い魔」を1万文字かけて解説する

1話を読んで、キツイ!読みたくない!と思った方

2部から読みましょう。2部はたいへん読みやすくわかりやすいです。実は作者の尾籠憲一氏も序盤の読みにくさは自覚しており、2部から読むことを勧めています。

下のページで2部から読むための最低限の情報をまとめてくれています。

まとめ

『胎界主』は最初のわかりにくささえ乗り越えれば、最高に面白い漫画です。第2部の終わりまでで5000ページくらいある長編ですが、僕は面白すぎて今までに5回読み直しています。読み直すたびに発見があるすごい漫画です。是非皆さん読んでください。

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