《ボドゲ紹介》気づいたら朝。中毒性が高すぎるチーム戦大富豪『ティチュー』

ボドゲ紹介
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こんにちは。やーみんです。

今回は2対2のチーム戦をする大富豪系カードゲーム『ティチュー』を紹介します。

ゲームの設定も説明書もルールも胡散臭さ抜群なのにやってみるとめちゃくちゃに面白く、気が付いたら数時間が溶けてなくなってしまってるカードゲームです。

プレイ人数4人
プレイ時間60分程度
対象年齢10歳~
ジャンルトリックテイキング
ハンドマネジメント
発売時期1991年
デザイナーウルス・ホステトラー
販売元株式会社ジーピー
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『ティチュー』の概要

『ティチュー』はボードゲームデザイナーのウルス・ホステトラー氏が中国を旅行した際に、ドイツ語通訳兼ツアーガイドのチュアン氏から教わった、中国伝統のカードゲームです。

…というような感じのことがこのゲームの説明書に書かれていますが、これは全て真っ赤なウソです。

本当は中国人から教わったという
設定のスイス人が作ったカードゲームです。ドイツですごく人気があり、専用のサークルまであるらしいです。

ゲームとしては、チーム戦で得点を競う大富豪といった感じです。先に1000点を獲得したチームが勝ちです。
最初の人が場に出した役と同じ役を順番に前の人より強いカードで出すか、パスをするかします。全員がパスをしたら、最後にカードを出した人が場のカードを全て獲得し、カードを新たに場に出します。これを繰り返し、手札を持っているプレイヤーが一人になったラウンド終了です。

ラウンドが終了したら得点計算を行います。獲得したカードのうち、「5」が1枚5点、「10」と「K」が1枚10点、特殊カードの「龍」が25点、「鳳凰」が-25点です。さらにゲーム中に「ティチュー」を宣言することにより追加の得失点を得ることができます。

「ティチュー」は1枚目のカードを出す前まで宣言できる「スモールティチュー」と手札配布時に9枚目のカードを配られる前まで宣言できる「ラージティチュー」があります。

「スモールティチュー」を宣言したプレイヤーはそのラウンドで1番最初に手札を失くすと100点を得られますが、2番目以降になった場合、-100点されます。「ラージティチュー」の場合は、得失点がそれぞれ200点になります。

ハイリスクハイリターンな「ティチュー」による高いギャンブル性が癖になる、中毒性がすごい、傑作カードゲームです。

内容物

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カードです。スートが4つあり、それぞれ13枚(2~A)のカードがあります。スートの名前は上の画像の左上から順番に「翡翠」「剣」「仏塔」「星」です。下段の4枚は特殊カードで左から「龍」「鳳凰」「犬」「麻雀」です。全部で56枚あります。

サマリーです。裏表両面にゲームの説明が描かれています。4枚あります。

ルール

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準備

・2人1組のチームを決めてください。同じチームのメンバーがテーブルをはさんで向き合うように(チームが交互に手番を行うように)座ります。

・カードをひとまとめにし、よくシャッフルし裏向きの山にしてテーブルの中央に置きます。

ラウンドの流れ

ゲームでは複数回のラウンドを行います。ラウンドの流れは以下の通りです。

手札の準備

テーブル中央の山札から反時計回りの順番で山札からカードを1枚ずつ引いていきます。これを山札が無くなるまで(全員の手札が14枚になるまで)繰り返します。

各プレイヤーが14枚の手札を持ったらカードの交換を行います。各プレイヤーは手札から他のプレイヤーに1枚ずつカードを裏向きで渡します。各プレイヤーがカードを3枚ずつ渡したら、手札にその3枚を加え、再び手札を14枚にします。

他のプレイヤ―の前にカードを伏せて置いていき全員3枚揃ったら手札に加えます。

ティチューについて

スモールティチュー

自分の手札から1枚もカードを場に出していないならいつでも「スモールティチュー」を宣言できます。宣言したプレイヤーはそのラウンドで1番早く手札をなくすことができたら、追加で100点を得ます。ただし2位以降になったらマイナス100点されます。

ラージティチュー

山札からカードを引く際に9枚目のカードを引く前であればいつでも「ラージティチュー」を宣言できます。宣言したプレイヤーはそのラウンドで1番早く手札をなくすことができたら、追加で200点を得ます。ただし2位以降になったらマイナス200点されます。

手番の流れ

手札の準備が終わったら、最初に「麻雀カード」を持っているプレイヤーがカードのプレイ(手札から場に出すこと)を行います。

プレイできる組み合わせ

カードは以下の組み合わせでプレイすることができます。

①シングルカード

②ペア

③ペアの連番(連番になっていれば何枚でも出せる)

④トリオ

⑤フルハウス(ペア+トリオ)

⑥ストレート(スートがバラバラの5枚以上の連番)

⑦ボム(同じ数字のカード4枚もしくは同じスートのストレート)

次のプレイヤーの手番

最初のプレイヤーがカードをプレイしたら、反時計回りの順番で次のプレイヤーが1人目と同じ組み合わせで同じ枚数の1人目が出したのよりも強いカードをプレイする手番をパスします

カードの強さ

カードの強さは2が一番弱く、数字が大きくなるほど強く、Aが一番強いです。フルハウスはトリオの部分で強さを比べます。

ボムについて

ボムは特殊な組み合わせです。
ボムは手番を完全に無視していつでもプレイできます。また、どの組み合わせに対してもプレイすることができます。
ボムに対してより強いボムをプレイすることは出来ます。ストレートのボムは同じ数字のカード4枚のボムよりも強いです。

カードの獲得

全プレイヤーがパスをしたら最後にプレイしたプレイヤーが場に出ているカードを全て獲得します。獲得したカードはそのプレイヤーの前に重ねて置いておきます。
その後、そのプレイヤーは①~⑦の組み合わせのいずれかをプレイします。

特殊カード

『ティチュー』には4枚の特殊カードがあります。

〇龍

・「龍」はシングルカードとしてプレイすることしかできません
・シングルで出す場合、最も強いカードです。例外として「ボム」だけが勝つことができます。
・「龍」で場のカードを獲得したときは、その時獲得したカードを、相手チームのどちらかに渡さないといけません。
得点計算時に25点になります。

〇鳳凰

・シングルでプレイする場合、その前にプレイされたカードよりも「0.5大きい数字」になります「A」には勝てますが「龍」には勝てません。また、1枚目としてプレイした場合、「1.5」になります。
ボム以外の組み合わせに「2~A」の好きな数として入れてプレイできます。
得点計算時に-25点になります。

〇犬

・「犬」はラウンドの開始時とカードを獲得した後に新たにカードをプレイするときだけプレイできます。
・「犬」をプレイすると同じチームのプレイヤーが「最初のカードをプレイする」権利を得ます。
犬」に対し「ボム」をプレイすることはできません。

〇麻雀

・ラウンド開始時にこのカードを持ってる人は最初にプレイします。
強さは「1」で「2」よりも弱い最弱のカードです。
・このカードをプレイした時に数字を宣言します。次のプレイヤーはその数字のカードを持っていてプレイできる場合必ずプレイしないといけません。次のプレイヤーが宣言された数字のカードを持っていない場合、そのプレイヤーは他のカードをプレイするか、パスするかします。その後、そのさらに次のプレイヤーが数字のカードをプレイできる場合、必ずプレイしないといけません。これを誰かが宣言された数字をプレイするまで続けます

例:プレイヤーAが「麻雀」をプレイし「2」を宣言しました。次のプレイヤーである、プレイヤーBは「2」を持っていなかったので「3」をプレイしました。次のプレイヤーCは数字の「2」を4枚持っていました。Cが持っている「2」が1枚の場合、「3」より弱いためプレイできませんが4枚持っているため、「ボム」としてプレイできるのでCは「2」を4枚プレイしました。

ラウンドの終了

次の2つのどちらかの条件を満たした時、即座にラウンド終了になり、それぞれ以下の処理を行います。

片方のチームのプレイヤーが最初と2番目に手札をなくしたとき

先に手札をくしたチームは200点を得ます。

手札のあるプレイヤーが1人だけになったとき

手札が残っているプレイヤーは残っている手札を相手チームに、獲得したカードをそのラウンドで最初に手札を失くしたプレイヤーに渡します。その後、獲得したカードによる得点計算を行います。

「スモールティチュー」「ラージティチュー」による得失点はどちらの条件でラウンド終了したときもチームの得点に加えたり、減らしたりします

獲得したカードによる得点計算

「手札のあるプレイヤーが1人だけになったとき」だけラウンド終了時に獲得したカードによる得点計算を行います。

獲得したカードの中に以下のカードがあれば得点になります。

・「5」…1枚5点
・「10」「K」…1枚10点
・「龍」…25点
・「鳳凰」…-25点

ゲームの終了

ラウンド終了時に1000点を超えたチームがいたらゲーム終了となります。その時点で得点が多いチームの勝利となります。

『ティチュー』のゲームレビュー

面白すぎてやめられないやみつきカードゲーム

一筋縄ではいかない得点要素、チームメイトとうまく連携できた時の嬉しさ、ティチューによるギャンブル要素とドラマチックで考えどころ満載の面白すぎるカードゲーム

大富豪の強カードが来た時の気持ち良さをギャンブルの要素を追加して上げつつ、手札が弱かった時のどうしようもなさをチーム制にして軽くしている感じのゲームで、得点方法の分かりにくさがあり、多少取っつきにくさがあるものの理解できれば大富豪以上の中毒性があります。

ラージティチュー+ワンツーフィニッシュで400点取れることもあり、圧勝していても最後まで気が抜けず、負けまくってても大逆転の目にかけることができるので、カードゲームしては長い1時間のプレイ時間も気にならず、ずっと楽しく遊べます。

まとめ

4人専用で得点方法がわかりにくいゲームですが、理解できれば面白さと奥深さでやみつきになります。カードゲーム好きの人に是非遊んでみてもらいたいゲームです。

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