こんにちは。やーみんです。
今回は、ボードゲーム「ジャイプル」を紹介します。
絶妙なゲームバランスの傑作2人用ボードゲームです。
プレイ人数 | 2人 |
プレイ時間 | 30分程度 |
対象年齢 | 12歳~ |
ジャンル | セットコレクション、ハンドマネジメント、カードドラフト |
発売時期 | 2010年 |
デザイナー | セバスティン・ポーコン |
販売元 | ホビージャパン |
『ジャイプル』の概要
商品交易がテーマの2人専用カードゲームです。プレイヤーは対戦相手より裕福になり、マハラジャ専属の商人になることを目指します。
プレイヤーは市場で様々な品物を物々交換で入手し、それを売却することでお金(ルピー)を稼ぎます。
商品を売却することで得られる報酬は早く売った方が高いですが、まとめてたくさん売却するとボーナスが得られるようになっています。
ゲームは最大3ラウンド行い、2ラウンド先取したプレイヤーの勝利となります。
『ジャイプル』の説明
内容物
商品カードです。全部で55枚。内訳はラクダ11枚、皮革(茶)10枚、布(紫)8枚、スパイス(緑)8枚、銀6枚、金6枚、ダイヤモンド(赤)6枚。
品物トークンです。全部で38枚あります。
左からボーナストークン(18枚)、ラクダトークン(1枚)、優秀の証(3枚)です。
準備
・2人のプレイヤーの間にラクダカードを3枚表向きに並べます。
・残りのカードを良くシャッフルし、手札として各プレイヤーに5枚ずつ配ります。残りのカードは裏向きにして山札として置きます。
・山札からカードを2枚引き、3枚のラクダカードの隣に表向きで置きます。この5枚のカードが置いてある場所が市場になります。
・各プレイヤーは自分の手札から好きな枚数のラクダカードを取り、それを自分の前に表向きで重ねて山にして置きます。これが各プレイヤーの家畜となります。
・品物トークンを種類別に分け、価格が高いものが上になるように重ねて置きます。
・ボーナストークンを種類ごとに分け、シャッフルし、3つの別々の山にします。
・ラクダトークンと優秀の証を両方のプレイヤーが取りやすい位置に置いてください。
・最後にスタートプレイヤーを任意の方法で決めてください。準備が完了すると下図のようになります。
ルール
ゲームの進行
スタートプレイヤが先手で、交互に手番を行います。
手番の流れ
手番が来たら次の①、②のいずれかを行います。なお、自分の手番終了時の手札は7枚を越えてはいけません。
①カードを取る
「カードを取る」は次のA~Cの3つのうち1つのみを行います。
A.複数の品物を取る(交換する)
市場にある自分が欲しい品物を2枚以上取って自分の手札に加えます。次に同じ枚数のカードを手札と家畜のラクダカードから市場に戻します。(ラクダと品物を組み合わし戻すこともできます。)
※市場のカード一枚だけを手札、家畜と交換することは出来ません。
B.品物を1つ取る
市場にある品物カード1枚取って手札に加えます。その後山札からカードを1枚引き、市場へ置きます。
C.ラクダを取る
市場にあるラクダをすべて取って自分の家畜置き場に加えます。その後山札からカードを取ったラクダと同じ枚数引き、市場へ置きます。
②カードを売却する
手札にある品物カードを1種類を好きな枚数捨て札へ置き、捨てた枚数と同じ枚数の同じ種類の商品トークンを上から順番に(つまり、価格が高い順に)取ります。ただし、金、銀、ダイヤモンドは最低2枚以上同時に売却しないといけません。
3枚以上同時に売却した場合、その枚数に応じたボーナストークンを受け取ってください。
ラウンドの終了
以下の状況になるとラウンドが即座に終了します
・品物トークンのうち3種類がなくなったとき
・山札から市場へカードを置くときに、山札のカードが足りなくなったとき
ラウンドが終了すると自分の家畜置き場にあるラクダカードの枚数が多いプレイヤーにラクダトークンを渡します。
その後、所持金額を計算し、金額が多いプレーヤーが、「優秀の証」を1枚受け取ります。所持金額が同じ場合はボーナストークンの所持枚数が多い方が、それも同じなら品物トークンの多い方が証を受け取ります。
所持金額の計算方法
各プレイヤーは自分の持っているトー君をすべて裏返して、書かれてる数字を合計します。数字の合計が所持金額です。
新たなラウンド
ラウンド終了時に優秀の証を2枚所持してるプレイヤーがいない場合、再度ゲームの準備をして新たなラウンドを始めます。前のラウンドで負けたプレイヤーがスタートプレイヤーになります。
ゲームの終了
どちらかのプレイヤーが2枚目の優秀の証を手に入れると、ゲーム終了となります。
『ジャイプル』のゲームレビュー
絶妙なゲームバランス!駆け引きが重要なジレンマゲーム
何かを得るためには何かを諦めないといけない、その中で一番点数が高くなるように調整するのが楽しい、絶妙なゲームバランスのゲームです。
ボーナスがほしいからできるだけ同じ商品を貯めておきたいんだけど、早く売らないと品物トークンの価値が下がる、ラクダを取りたいけど、取ったら相手が有利になる商品が出るかも、一枚だけなら大丈夫かと思って取ってみたら、相手が有利になるカード出てきた…等、プレイ中は常にジレンマがつきまといます。
相手が何をしたいのか、自分は何をしたらいいのか、高度な駆け引きが楽しめる名作です。
まとめ
2人用ゲームの名作です。ルールはシンプルですが、絶妙なゲームバランスで何度も遊びたくなります。駆け引きをするゲームが好きな方には、是非一度遊んでみて欲しいです。
おまけ:『ジャイプル』のおすすめBGM
タラフ・ドゥ・ハイドゥークス「Danza Ritual Del Fuego」
世界で最も成功を収めたジプシーバンド、「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス」がクラシック音楽に挑戦したアルバム「仮面舞踏会」に収録されている曲。
原曲はスペインの作曲家マヌエル・デ・ファリャの作品で、日本では「火祭りの踊り」という題名で知られています。
本来の曲のテーマとは違うんですが、ラクダに乗って砂漠を渡ってたり、市場で暴れだしたラクダを捕まえたりしてるような風にも感じられるので選曲してみました。
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