こんにちは。やーみんです。
今回はちょっと前に紹介した『ポイズン』に引き続きライナー・クニツィア先生作のカードゲーム、『セイミ・イン・ザ・スーパークレイジーワールド』を紹介します。
派手で禍々しい個性的なイラストのゲームですが、中身はクニツィア作品らしいジレンマと戦略、駆け引きが楽しめる良作ボードゲームです。
プレイ人数 | 2~5人(ベスト人数4人) |
プレイ時間 | 45分程度 |
対象年齢 | 9歳~ |
ジャンル | セットコレクション ハンドマネジメント |
発売時期 | 2017年 |
デザイナー | ライナー・クニツィア |
版元/販売元 | テンデイズゲームズ |
『セイミ・イン・ザ・スーパークレイジーワールド』の概要
2002年に発売された「指輪物語:二つの塔」というゲームのリメイク作品です。
ゲームのフレーバーはリメイクで大幅に変わっており、図書館で見つけた「クレイジーの書」の中の世界に吸い込まれてしまったセイミちゃんをもとの世界に戻すために、スーパークレイジーなモンスターとしもべとなるミニオンたちの力を借りて対決するという内容になっています。
ゲームとしてはセイミちゃんが元の世界にも戻るための道のりを一歩進むたびに、ミニオンカードを1枚増やし、モンスターカードにたどり着いたら手札のミニオンを使ってモンスターと対決し、一番多くのダメージを与えたプレイヤーから多くの勝利点を与えてくれる撃破トークンを取り、ボスを倒した時点で、一番多くの勝利点を得ていたプレイヤーの勝利となります。
ミニオンカードを増やす方法は2種類あり、「山札か場に出ているカードから1枚カードを取る」「手札から1枚カードを場に出し、山札と場に出ているカードから2枚カードを取る」のどちらかから選びます。また、ミニオンは格闘、刃物、銃、超能力の4種類の攻撃能力を持ち、モンスターにはこれらのうち数種類しか効果がありません。
カードが手番毎に、1枚ずつ増えていくのは全プレイヤー一緒なので、どのモンスターを倒すのか考え、効率よく点数を稼がないといけません。
相手に有利になるカードを渡さないように、自分が一番効率よく点数を稼げるようにカードを集めるジレンマと駆け引きが大変面白いゲームです。
『セイミ・イン・ザ・スーパークレイジーワールド』の説明
『セイミ・イン・ザ・スーパークレイジーワールド』のゲームレビュー
どこで得点を取るのか。駆け引きとジレンマが素晴らしい。
いかに相手の腹を探って、効率よく点数を集めるかというゲーム。相手が集めてるカードによってかなり戦略が変わるのでインタラクションは強めです。
カードは全員1枚ずつしか増えないうえに、対決で勝つと点数は手に入るけど、列に出してるカードが減るので、相手が後半に勝つためにカードを温存してたらほぼ確実に負けることになります。けど温存しすぎると結局点数あまり取れずに負けるので、どこで取りに行くのか、何を捨てるのかを考えるのが非常に悩ましいです。
シンプルなルールでプレイ時間も短めなのにここまで深い腹の探り合いをさせるゲーム性は本当に見事です。
まとめ
イラストのインパクトが強すぎて少し人を選びそうなゲームですが中身はクニツィア先生らしい濃厚なジレンマと駆け引きが楽しめるゲームです。絵で食わず嫌いしないで遊んでみてもらいたいです。
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