《ボドゲ紹介》ライナー・クニツィア作の傑作競りゲーム『メディチ』

ボドゲ紹介
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こんにちは。やーみんです。

今回はクニツィア3大競りゲーの1つ、『メディチ』を紹介します。

完成度が高すぎて美しさすら感じる、クニツィア先生の作品の中でも特に好きな作品です。

プレイ人数2~6人 (ベスト人数4~6人)
プレイ時間60分程度
対象年齢10歳~
ジャンル競り、セットコレクション
発売時期1995年
デザイナーライナー・クニツィア
版元/販売元Lookout Games/ホビージャパン

『メディチ』の概要

『メディチ』はライナー・クニツィアの競りゲームの代表作で、『ラー』『モダンアート』と併せてクニツィアの3大競りゲーと呼ばれています。

ゲームは3ラウンドに渡って行われます。港に入荷した商品を競り落とし、それをお金に変え、3ランド終了時に一番お金を持っている人が勝者となります。

手番が始まると、手番プレイヤーは競りにかける商品カードを山札から1~3枚めくり、競りを開始します。手番プレイヤーの左隣のプレイヤーから順に1回ずつ値段を付けていき、一番大きい値段を付けた人が競りにかけられてる商品をすべて獲得できます。

山札が全部なくなるか、すべてのプレイヤーが5個の商品を商船に積むとラウンド終了となり、収入の計算を行います。

収入は、商品に書かれた価値(0~5のものがあります)の合計の順位毎にもらえる収入と、各商品毎の購入数の順位による収入があります。

場の状況によって商品に付ける値段を変える必要がある、深いゲーム性の競りゲーです。

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『メディチ』の説明

内容物をみたい方はこちらをクリック

内容物

ゲームボードです。

商船ボードです。6色あります。

プレイヤーマーカーです。6色で各6個ずつあります。

商品カードです。布、毛皮、スパイス、染料、穀物が7枚ずつ(それぞれ価値0~4が一枚ずつ、5が2枚)、価値10の金が1枚あります。

左から商品スコアマーカー(5個)、日付管理マーカー(2個)、スタートプレイヤートークン(1個)、得点計算サマリー(6枚)、2人プレイ用の追加商船ボード(2枚)です。

ルールをみたい方はこちらをクリック

ルール

準備

・各プレイヤーは色を一色選び、その色の商船ボードを受け取ります。2人プレイ時には追加商船ボードも受け取ります。

・ゲームボードをテーブルの中央に置きます。ボード中央の円は5つの商品トラックで区切られているので、商品トラックの一番外側の金色のフレームの上にボードと同じ色のプレイヤーマーカーを1つずつ置きます。

・ゲームボードの中央付近に5つの商品スコアマーカーと同じマークが書かれているので、同じマークの商品スコアマーカーを置いてください。

・日付管理マーカー2個をゲームボード中央に置きます。

・ボードの外周部分はマネートラックです。マネートラックの以下の場所に各プレイヤーのプレイヤーマーカーを置いてください。
2~4人プレイ時:40
5~6人プレイ時:30

・商品カードをシャッフルし、山札にします。使用するカードの枚数は下記の通りです。使わないカードはまとめて脇に置いておきます。

2~3人プレイ:18枚 
4人プレイ:24枚
5人プレイ:30枚
6人プレイ:36枚

・1ラウンド目のスタートプレイヤーを任意の方法で決めます。そのプレイヤーにスタートプレイヤートークンを渡します。

4人プレイ時の配置例です

ゲームの進行

・『メディチ』は3ラウンド制のゲームです。3ラウンド目が終了した時点でゲーム終了となります。

・各ラウンドではラウンドの開始準備後、スタートプレイヤーから時計回りの順番で、各プレイヤーが手番を行うことでゲームが進行します。

手番の進行

手番では手番プレイヤーが親となり、競りを行います。

まず、手番プレイヤーが山札からカードを1~3枚引き、全プレイヤーに見えるように公開します。1枚ずつ引き、内容を確認してから次のカードを引くか決めることができます。1~2枚で引くのをやめることはできますが、4枚以上引くことは出来ません。

手番プレイヤーが引くのをやめたら、公開された商品カードのセットを競りにかけます。そのセットに手番プレイヤーの左隣のプレイヤーから、順番に1回ずつ値段を付けていきます。買いたくない場合はパスをしてください。値段をつける場合、前のプレイヤーがつけた金額より高い金額しか付けれません。

・商船ボード上に競りにかけられた商品カードのセットを置ける空きスペースがないプレイヤーはパスしかできません。
・手番プレイヤーはプレイヤー全員が空きスペースの関係で値段を付けれない枚数のカードを公開することは出来ません。
・値段で0を付けることは出来ません。最低でも1の値段をつけてください。
・プレイヤーは所持している金額以上の値段をつけることは出来ません。
・全員が競りでパスした場合、その商品カードのセットは捨て札になります


手番プレイヤーが最後に値段をつけるか、パスするかした時点で競りは終わり、落札したプレイヤーは、マネートラックを付けた値段だけ減らし自分の商船ボードに落札した商品カードを置きます。

その後、手番プレイヤーの次のプレイヤーにスタートプレイヤートークンを渡し、次の手番を行います。

ラウンドの終了

ラウンドは以下の2つの条件のいずれかを満たすと終了します。

A.1人を除いてすべてのプレイヤーが商船ボードを商品で埋めたとき
1人を除いてすべてのプレイヤーが商船ボードを商品で埋めたら、残った1人のプレイヤーは山札の上から自分の商船ボードの空きスペースが埋まる枚数のカードを引き、引いたカードを無料で商船ボードに置き、ラウンド終了となります。

B.山札が無くなったとき
山札が無くなったときは、亡くなった時点で即座にラウンド終了します。

ラウンド終了時の収入計算

ラウンド終了時には収入計算を行います。収入には商品カードの価値の合計の順位による収入と、商品ごとの獲得数による収入があります。

A.価値の合計の順位による収入

商船ボード上の商品カードに書かれている数字を全部合計し、数字が大きい順で順位を決めます。
その後、プレイ人数により下記の表の収入を得ます。同点のプレイヤーがいた場合、対応する順位の点数を足し、同点のプレイヤーの人数で割り、等分します(端数は切り捨て)。

得た収入分だけマネートラック上のプレイヤーマーカーを進めます

価値の合計の順位プレイ人数
2人3人4人5人6人
1位2030303030
2位015202020
3位 0101015
4位  0510
5位   05
6位    0

B.商品ごとの獲得数による収入

各プレイヤーは、各商品の商品トラックの自分のマーカーを、自分の商船に置いてあるその商品の数だけ上に進めます。

この場合青は穀物を2、スパイスを2、染料を2、上に進めます。

マーカーを動かした後、各商品トラックで最も高い位置にマーカーがあるプレイヤーは収入を10得ます。また、2番目に高い位置にマーカーがあるプレイヤーは5の収入を得ます。同点の場合は対応する収入を合計し、同点のプレイヤーの人数で割り、等分します(端数は切り捨て)。

マーカーが商品トラックの上から1~3段目に到達した場合、到達したプレイヤーはそこに書かれている数字分のボーナスを得ます(1段目は+20、2段目は+10、3段目は+5)。
このボーナスは同じ位置に複数のプレイヤーがいても等分されることはなく到達した全員が全額もらうことができます。

どの商品の収入計算が終わったか解かるように、1っ種類の商品の計算が終わるたびに対応する商品トラック上部にある商品スコアマーカーを裏返しましょう。

商品の収入計算が終わったら、得た収入分だけマネートラック上のプレイヤーマーカーを進めます。

商品トラック上のプレイヤーマーカーの位置はラウンド終了時にリセットされず、次ラウンドに持ち越します。

次ラウンドの準備

・ラウンド数を数えるためにゲームボード中央に置いた日付管理マーカーを1つ取り除きます。

・商品カードを前のラウンドで使わなかったものもすべて集め、シャッフルし、山札にします。使用するカードの枚数は下記の通りです。使わないカードはまとめて脇に置いておきます。
2~3人プレイ:18枚 
4人プレイ:24枚
5人プレイ:30枚
6人プレイ:36枚

・前のラウンド終了時に最もお金が少なかったプレイヤーが次のラウンドのスタートプレイヤーになります。最もお金が少ないプレイヤーが複数いる場合は、その中から任意の方法でスタートプレイヤーを選んでください。

ゲームの終了

3ラウンド目の収入計算後にゲームは終了します。最も多くのお金を所有しているプレイヤーが勝者となります。同点の場合、引き分けです。

『メディチ』のゲームレビュー

競りゲームの傑作。ゲームの奥深さが凄すぎる。

1995年に作られた古いゲームですが、非常に洗練されたゲームシステムを持つ、傑作競りゲームです。

価値の高い商品を取っていくのが基本ですが、どの種類の商品を取るのかも重要です。商品トラックの存在により、商品の相場が変動し続けるので、状況に応じて相場を考えるのが重要です。

値段の付け方が難しそうに見えるゲームですが、収入の額が固定されているので、損得勘定をしやすく、慣れればむしろ他の競りゲーより相場はわかりやすいと思います。

ルールの中で特に効いてるのが「商品は1人5つまで持てない」です。これにより他の人が買えないように動けば破格の値段で落札できることもあるので、特に3枚セットで競りに出された時は価値が高くても取るのを躊躇してしまいます。

とにかく考えどころと悩みどころ満載で、駆け引きも熱いのにテンポよく進められる超名作ゲームです。

まとめ

競りゲー自体が相場がわからないという理由で嫌がる人もいるので、万人に勧められるかと言われると微妙なんですが、個人的にはものすごく好きな作品です。短い時間でしっかりした戦略性のある濃ゆいゲームを楽しみたい方におすすめです。

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