こんにちは。やーみんです。
6月の頭に購入したホビーステーションオンラインストアが販売しているボードゲームびっくり箱「ほびばこ-水無月の型-」の中身を遊んたので、内容を簡単に紹介したいと思います。
ほびばこ-水無月の型-の開封記事はこちら。
クランク!
概要
盗賊となりドラゴンの巣穴から宝物を盗み出して、生きて脱出することを目指すデッキ構築型ダンジョン探索ゲーム。
このゲームではデッキのカードを使ってダンジョンを探索します。各カードは、新たなカードを購入するための「スキルポイント」、モンスターを倒すのに必要な「戦闘力」、マップを移動するための「移動力」を持っていたり、カードによってはそのカード特有の能力が書かれていたりします。
これらのカードを使い、ダンジョンを移動し、戦闘を行い、デッキを強化しながらダンジョンにある宝物をできるだけ多く獲得するわけですが、お宝の持ち主は強力なドラゴンなわけで、盗むと当然怒って攻撃してきます。
ドラゴンの攻撃はダンジョン内で不用意な物音(クランク!)を多く出したプレイヤーに向かいやすくなるようになっています。
具体的にはプレイヤーが使用したカードに「クランク!を+1する」など書かれていたら、ボード上のクランクエリアに自分の色のキューブを置き、ドラゴンの攻撃が発生したらクランクエリアに置かれているキューブをドラゴンの攻撃の空振りを表す黒いキューブが入っている袋に入れ、そこから規定の数のキューブを引き、引かれたキューブがプレイヤーの色のキューブだったら、ダメージになります。
ダメージを10点食らうとそのプレイヤーは気絶してしまい、ダンジョンの上層にいれば得点計算に参加できますが、地下部分にいた場合ゲームから脱落します。
誰かが宝物を持ってスタート地点に戻ってきてから4ターン経過するとゲームは終了します。この最後の4ターンの間、ドラゴンは毎ターン攻撃してくるようになります。宝物を持ってスタート地点に帰ってこれた人はボーナス点をもらえるので、引き際を見極めるのが非常に重要です。
感想
ボドゲカフェなどで何度も遊んだ大好きなゲームが、ほびばこで当たってわが家に来ました!
このゲームの面白さは何と言ってもいつ地上に帰るのかを考える駆け引きの部分です。
勝つためにはダンジョンの奥に行き価値の高い宝物を入手しないといけませんが、引き際を見誤ると最悪ゲームから脱落します。あえて早く脱出して相手の脱落を狙うという戦略も取れます。相手がどのタイミングで仕掛けてくるのか、自分がいつ仕掛けるのか。それをデッキ構築の状況を考えつつ考えるのが非常に楽しいです。
チキンレースの駆け引きと、デッキ構築の戦略性が融合したドキドキハラハラする傑作ゲームです。
クランク!拡張:深海の財宝
概要
『クランク!』に深海がテーマになっているマップと36枚の新規カード、アイテムを追加する拡張セットです。
新たなマップの特徴は水没している部屋があること。水没している部屋で手番を開始したプレイヤーは手番中に水没してない部屋に移動し、「息継ぎ」をしないとて手番終了時に1ダメージを受けます。また、水没してる部屋同士を移動するときは移動力が2いるようになっています。ただし、新しく追加された市場アイテム「潜水具」を持っていると、「息継ぎ」しなくてもダメージを受けず、水没してる部屋同士を移動力1で移動できるようになります。
その他にも、水中だけに存在する敵、捨て札にした時に効果を発揮するカードなど新たなギミックが増えています。
感想
水没してる部屋が加わり、ダンジョンの下部に行きにくくなっているように見えますが、潜水具があることもあり、実はダンジョンの奥には通常版より行きやすくなっています。ただし、戻るのは通常版と同じくらいの時間がかかります。さらに追加されているカードも強力なものが多く、通常版よりもデッキが強くなりやすいので、より長くダンジョンにいても大丈夫な気にさせられます。ついついダンジョンに長居してしまって引き際を見誤るということが起きやすくなってる印象です。
元のゲームが良くできていることもあり、この拡張によって劇的に面白くなるという感じではありませんが、引き際の判断がより難しくなるので「クランク!」にある程度慣れた人たちでやると新たな刺激があって大変面白いと思います。
カーボ
概要
幻のユニコ―ン、「カーボ」に誰が一番近づけるかを競うという設定の、自分の手札のカードの数字をできるだけ小さくするのが目的のカードゲーム。
各プレイヤーはラウンド毎に手札として0~13までの数字の書かれたカード4枚を伏せた状態で与えられます。プレイヤーはラウンド開始前にこの4枚のカードのうち、任意の2枚の数字を確認することができます。
プレイヤーが手番にできることは次の3つのどれかひとつです。
・山札からカードを引く
山札からカードを引きその内容を確認し、引いたカードをそのまま捨て札にするか、自分の手札を1枚選んで捨て、山札から引いたカードを捨てた手札が置いてあった場所に伏せたまま置きます。
山札から引いたカードを捨てるときにカードが特殊能力を持っていたら、その効果を使うことができます。効果は「自分の手札1枚の内容を見る」「相手の手札1枚の内容を見る」「相手と自分の手札1枚を交換する」の3種類あります。
・捨て山からカードを引く
捨て山の一番上のカードを引き、自分の手札1枚を捨て札にし、捨て山から引いたカードを捨てた手札が置いてあった場所に表向きで置きます。
・カーボを宣言する
自分の手札の数字の合計が、全プレイヤーの中で一番小さいと思ったら「カーボ」を宣言します。「カーボ」を宣言すると宣言したプレイヤーの手番は直ちに終了し、その後、他の各プレイヤーが1度ずつ手番を行ったらラウンド終了となります。
ラウンドが終了したら、得点計算を行います。得点は手札の数字の合計になります。ただし、「カーボ」を宣言したプレイヤーはそのプレイヤーの点数が一番少なかったら0点に、それ以外だったら、数字の合計に10点を足した点数が得点になります。
ラウンドを繰り返し、誰かの得点が100点を超えたらゲーム終了です。終了時点で一番得点の少ないプレイヤーが勝者です。
感想
正直に言うと、あまり面白くなさそうだと思ってたのですが、遊んでみると大変面白かったです。
戦略を競うゲームではなく、記憶力と判断力を競うゲームです。相手の反応や表情から相手のだいたいの数字を予測する要素もあるので、ポーカーに近いと言えるかもしれません。勝負勘がものを言うゲームです。
相手との腹の探り合いが非常に楽しい、駆け引き重視のゲームです。ルール自体はシンプルで、初心者でもとっつきやすく、いろんな場面で活躍してくれそうです。
エイリアン・エクスプレス
概要
各プレイヤー毎に手札に持っている5枚のカードに書かれている商品を粘土で作り、完成したら他のプレイヤーにそれが何か当ててもらい、当ててもらった数と当てた数を競うゲーム。
当てたプレイヤーは当てた商品が書かれたカードを獲得できます。
完成した商品が当てられなかったら、各プレイヤーが3枚持っているビデオトークンを使い、ジャスチャーかその商品が出す音の声まねでヒントを出すか、他の商品を作るか選びます。
いずれかのプレイヤーの手札がすべてなくなったらゲーム終了。当てて受け取ったカード1枚毎に2点、当てられたカード1枚毎に3点で得点計算し、一番得点が高いプレイヤーが勝者です。
感想
粘土で何か作って当ててもらう…これは普通に楽しいです。なのでこのゲームも楽しいと言えば楽しいのですが、ルールは誰でも思いつきそうだし、内容物も100円ショップで粘土と動物とか乗り物のカード買ってくれば作れそうな感じで少し残念だなと思いました。
ルール自体にも少し気になる点があります。
5枚当ててもらえたらゲーム終了となっていますが、作るのが苦手な人が集まったら永遠に終わらないことがありそうです。例えば、答えてもらえなかったら、必ずビデオトークンを使いヒントを出すようにし、全員がビデオトークンを使い終わったらゲーム終了にするなど他のゲーム終了条件も付けた方が良いのではないでしょうか。
他にも説明書に「使用したビデオトークンは裏返し、使用済みを表す」と書かれているのにトークンの両面におなじ絵が描いてあるという、説明書のミスなのか、トークンの作成ミスなのかよくわからない仕様があります。
例えば、「ジャスト・ワン」のように内容物はシンプルでもルールが非常に良く作られているのならいいのですが、練りこまれていないルールでしかもミスがあるとなると、正直商品としてどうなんだろうと思ってしまいました。
まとめ
欲しかったクランクも当たり、カーボも面白く、かなり満足のいく内容でした。
ほびばこは今日(2021年7月11日)また発売されますが、ひとつ前のほびばこをミスって買い逃してしまったので今度こそゲットしたいです。
ちなみに、この記事で感想を書いてない「アトリエ ~巨匠たちのスタジオ~」ですが、以前に買ったほびばこにも入っていたのでそちらに感想を書いています。巷の評判はいまいちなゲームですが個人的には好きなゲームです。気になる方は下記の記事に感想を書いてますので見てみてください。
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