こんにちは。やーみんです。
今回は「ライナー・クニツィアのダイス・トランプゲーム集」を紹介します。
ジャンル | ゲーム集 |
著者 | ライナー・クニツィア |
訳者 | 竹田原祐介 |
出版社 | スモール出版 |
「ライナー・クニツィアのダイス・トランプゲーム集」の概要
ボードゲーム会の巨匠ライナー・クニツィア氏の書いた、ダイス・トランプゲーム集です。
トランプとダイス、何枚かのチップ、筆記用具があれば遊べる15種類のゲームとそれらのゲームのヴァリアントが30種類以上入っています。
また、ゲームのルールの紹介だけでなく、戦略に関するヒント、読者に対する問題、確率計算に関するトピックなども書かれています。
ライナー・クニツィア氏ってどんな人?
著者のライナー・クニツィア氏はドイツのボードゲームゲームデザイナーです。今までに700種類以上のゲームを出版し、全世界で2500万個以上売り上げている、ボードゲーム会の巨匠です。
数学博士でもあり、数字や確率理論に根差したゲーム作りが得意な人です。ボードゲームの代表作は「モダンアート」「ケルト」「ロストシティ」「ラー」など多数あります。最近だと「ラマ」、「エルドラドを探して」なども有名です。
「ライナー・クニツィアのダイス・トランプゲーム集」の紹介
おそらく皆さん、実際にどんなゲームが入っているのか気になると思いますので、「カード狩り」というゲームを紹介します。
タイトル | カード狩り |
プレイ人数 | 2~4人(トランプを複数組準備すればそれ以上) |
プレイ時間 | ~10分程度 |
ジャンル | トリックテイキング |
必要なもの | トランプ一組(ジョーカーを除く) |
「カード狩り」の準備
カードをスート別に分け、各プレイヤーに各スートの2~Aまで13枚を渡します。その後、スタートプレイヤーを任意の方法で決めます。
「カード狩り」のルール
スタートプレイヤーが、好きなカードを1枚場に表向きで出します。
それ以降のプレイヤーは場に出ているカードよりも強いカード(カードの強さは2が最弱で数字が大きいほど強く、Aが最強です。)を出すか、パスすることを選びます。パスを選んだ場合、そのトリック中はカードを出すことはできません。
これを繰り返し、最後にカードを出したプレイヤー以外がパスしたら、トリック終了となり、最後にカードを出したプレイヤーが場のカードをすべて獲得します。(手札と分けて置いておきます。)
次のトリックは、前のトリックでカードを獲得したプレイヤーの次の手番のプレイヤーからになります。
上記を繰り返し、誰かがすべてのカードを出し切ったら、そのトリックを最後まで行いゲーム終了となります。
獲得したカードが一番多いプレイヤーが勝利となります。
「カード狩り」の感想
ルールは非常にシンプルですが、考えどころのしっかりある悩ましいゲームです。
全員同じカードを持っているので、Aを出せばそのトリックは必ず取れます。しかしAを他のプレイヤ―より先に出してしまうと、そのあと確実に負けてしまうトリックがあることになってしまうので、Aを出すタイミングが重要です。
また、どのカードを出すかも非常に重要です。小さい数を出せば場のカードが多くなる可能性が高くなりますが、自分に手番が回ってくる前に他のプレイヤーに横取りされることもあります。
まとめ
「カード狩り」もそうですが、収録されてるゲームはシンプルなルールのものが多いです。ですが、どれも良く練られており、思わず唸るゲームばかりです。ダイス・トランプを使ったゲームを遊びたい方には必携の一冊です。
また、ボードゲームを作ってみたいという方にもお勧めします。誰でも思いつくようなシンプルなアイデアでもほんの少し捻れば、オリジナリティと普遍性を持った素晴らしいゲームになる可能性があることがわかると思います。
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