こんにちは。やーみんです。
今回は、世界で初めてAIによって作られたボードゲーム、「ヤバラス」の紹介をします。
プレイ人数 | 2~3人 |
プレイ時間 | 5~20分程度 |
ジャンル | アブストラクト |
発売時期 | 2007年 |
デザイナー | Ludi |
販売元 | nestorgames |
「nestorgames」ってどんな会社?
「nestorgames」はスペインのボードゲームの販売元です。アブストラクト系のゲームを200個以上販売しています。
販売しているゲームの特徴は小さなコットンケースに入っていること。大変持ち運びやすいです。
『ヤバラス』の概要
キャメロン・ブラウンという方が開発した、「Ludi」というAIプログラムが創作したアブストラクトゲームです。
ルールは非常にシンプルで、「4個以上自駒を1直線に並べたら勝ち、ただし3個だけ並べたら負け」というものです。
ルールはシンプルだけど、攻め方の幅は広い、良いアブストラクトです。
『ヤバラス』の説明
内容物
ゲームボードです。1枚。
駒です。赤が25個、白、黒が30個あります。赤は3人プレイの時のみ使います。
準備
ゲームボードを広げます。自分の駒の色を決め、それぞれ手元に置きます。
ルール(2人用)
手番の進行
白が先手で、プレーヤーは順番に自分の駒をボード上の駒の置かれていないマスに置いていきます。ただし、白のプレイヤーの最初の手番の終了時に、黒のプレイヤーは担当する色を入れ替えることが出来ます。
ゲームの終了条件
次のいずれかの条件を満たすとゲーム終了です。
・いずれかのプレイヤーが自分の駒を一列に連続して3つ並べたら、そのプレイヤーの負けで終了。ただし3つ並べたときに同時に4つ以上の並びが出来ていたら勝ち。
・勝ち負けが決まらない状態で、ボードが駒で埋まったら引き分けで終了。
ルール(3人用)
基本的に2人用ルールと一緒ですが、次の点が違います。
・自分の次の手番のプレイヤーが次の手番で勝利する場合、可能な限り阻止しなければいけません。
・3つだけ並べたプレイヤーは脱落します。脱落したプレイヤーの駒はボード上に置いたままで、残りのプレイヤーでゲームを続けてください。
・最後まで残るか、4つ並べることができたプレイヤーの勝ちとなります。
『ヤバラス』のゲームレビュー
ほとんど一言で説明できるくらいのシンプルなルールですが、いろいろな戦略を考えれる良いゲームです。例えば下の画像のような置き方が強かったりします。
赤枠の位置に白の駒を置ければ、次の手番で4目並べれる箇所が同時に2つできます。赤枠を塞がれても緑枠に置けば、4目並べれる箇所が1つできます。
このように並べると、2つ並んでる場所がないので、駒を置ける場所が減ることを防ぐことが出来ます。しかも、ゲームが進むと赤枠のどこかに置くことで、次の手番で4目並べられる場所を複数作れる可能性があります。
『Yavalath & Co. 日本語版』について
『Yavalath & Co. 日本語版』はヤバラスの追加ルール集です。ヤバラスの内容物を使って遊べるゲームが15個収録されています。どのゲームもかなり良く出来ています。
『Yavalath & Co. 日本語版』は福岡のボードゲームショップ「agret天神店」で購入できます。
まとめ
シンプルで奥が深く、持ち運びにも便利な一家に一つ欲しいゲームです。『Yavalath & Co. 日本語版』もあれば、さらに多くのゲームを遊ぶことが出来ます。
アブストラクト系のゲームを遊びたい時は是非選択肢に入れて欲しいゲームです。
おまけ:『ヤバラス』のおすすめBGM
『ヤバラス』のおすすめBGMは「キューピー3分クッキング テーマ曲」。
こちらで聴くことが出来ます。
ドイツの作曲家レオン・イェッセルが作曲した、「おもちゃの兵隊の観兵式」をシンセサイザー音楽作家、富田勲さんが編曲した曲です。
曲のピコピコ感がAIが創作した『ヤバラス』の雰囲気とよく合ってると思います。
編曲者の冨田勲さん、日本では「キューピー3分クッキング テーマ曲」や「きょうの料理 テーマ曲」を作った人というイメージが大きいんですが、実は世界で最も評価された日本人音楽家の一人です。ビルボード全米クラシック部門で1位を獲得、日本人初のグラミー賞ノミネート等数々の偉業を達成しています。
最近聴いた、この動画も素晴らしかったです。
主にYouTubeで活躍されている、新進気鋭のピアニスト、「かてぃん」さんによる編曲演奏です。
かてぃんさんは、2018年のピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ受賞者。ピアノの技術はもちろんすごいですが、音響処理の技術もすごい方です。
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